2016年1月1日金曜日

My Best Of 2015




新年あけましておめでとうございます。

常日頃から「色んな事をしすぎ!」と、周囲の人たちに心配をかけてて、「そうなんかぁ。」と馴染ませるように自分のペースの変速を試みてみた結果、見事にバランスが崩れちゃって、心療内科にお世話になった2015年でした。

棲み分けって時には必要だけど、考え方や価値観の全く違う人たちと一緒に生きていく為には、周りを尊重するのと同じように、自分の個性も大事にしてあげなきゃいけないんだなぁ、と、実行するにはちょっと難しい、けど当たり前の事、に気づきました。今はそれを咀嚼できたような気がしてめっちゃ元気です。

という訳で、いつにも増して引きこもり気味でしたが、街にでてない分ダウンロード購入も例年より沢山した年でした。以下再生時間での順位です。

10. 星野源 『Yellow Dancer』「未来を踊ろう」というメッセージが気に入って初めて星野源さんのCDを購入してみました。ブラックミュージックへの憧憬と自分の音楽的嗜好の追求、とご本人が解説されてる通り、ソウルフルでありながらGSのレトロさも集約されている良作。音楽遍歴をキチンと押さえながら、何となくミーハーっぽさが醸し出されてるのが、この人らしく楽しく成功している証拠のような気がする。YMOのオマージュくさいジャケと「踊る」というキーワード。世間的にも、今年っぽい空気、を纏っている一枚なんじゃないかと思う。「時よ」の疾走感のあるビートと無責任なチャランポランさは、何にも考えたくなーい、という時ほど心地よく聴けました。9. LOU BARLOW『Brace the Wave』ドラムレス、ウクレレとアコギ中心に六日間の録音で完成されたフォークソングアルバム。相変わらずエモーショナリーな歌声と、時代に似つかわしくないチープさが、まるでSEBADOHのデモを聴いてるような気持ちになります。再婚おめでとうございます。8.COURTNEYBARNETT『Sometimes I Sit And Think, And Sometimes I Just Sit.』SXSWのショウを一目観て「カッコイイ!」と興奮したオーストラリアの女性SSW。カート・コバーンばりのファズ・ギターは言わずもがな、単なるフォロワーじゃなく、その佇まいが彼女の素地っぽいところが魅力的。歌詞カードには、キュートなイラストと共にストレートな歌詞がガツンと溢れてて気持ちが良い。7. JOANNA NEWSOM『Divers』グランドハープの連なる和音がずっしりと重厚なバロック調のサウンドに、突き抜けるように跳ねる歌声とアパラチアンフォークの軽やかな牧歌さ。古い童話の本を開いたような禍々しさがある故に何度も聴いてしまう。制作に関わったNICO MUHLY、DIRTY PROJECTORSと共に集中したい時のBGMとしても活躍してます。6.TENNISCOATS+MAQUILADORA『Healthy In California』家族そろって大好きなので、我が家では日常のいたる場面でTENNISCOATSの音楽が流れています。さやさんの無垢な歌声と、サウンドに溶けて消えていくようなMAQUILADORAの朧げなコーラスワーク。個性の強い二組なのに、自然と耳になじんでいるのが不可思議で素晴らしい。MAQUILADORAのお二人から直接買いました。5.MEW『+−』ジャケットデザインは『And The Glass Handed Kites』から一貫してのM/M。そのビジュアルイメージの打ち出し方と同じく、掴みどころのない変則的なリズムと、一重にドリームポップ、ファンタジー、とは形容したがい優美で冷涼な世界観。「Water Slider」の鬱蒼として後を引きずられるようなメロディを、晴れやかな朝に聴くのがお気に入りでした。 4.GOAT『Rhythm&Sound』
タイトルの通り、音(響?)に対するアプローチがとてつもなくストイック。例えば、スネアドラムを一つ叩くにも、少しのブレやヨレを出さないような緻密さを感じるし、演奏の緩急の付け所のタイミングなども、パズルのピースがピッタリと嵌るような完璧さ。閉じこもった部屋で、音をミチミチに隙間なく詰め込んでひたすら聴いていました。ちょっとビックリするくらいマルチな才能を持った、メンバーでコンポーザーの日野さん(a.k.a YPY)と、ERECT MAGAZINEの大阪枠で一緒に紹介してもらった事は、昨年の中でも思い出深い出来事です。3.MICACHU AND THE SHAPES『Good Sad Happy Bad』
実験的なのだけど49AMERICANSを彷彿させるようなファニーなポップさが絶妙。生き生きと伸びやかなのにナードなムードなのが好感もてる。2.KURT VILE『Believe I'm goin down...』今やBECK、ELLIOT SMITHばりに確固として好きなアメリカのSSW。パーソナルな部分が全開でも、メランコリックだけに陥らず、自身の音楽ルーツでもあるバンジョーを披露したり、普遍的なオールド・ロックの探求に邁進してるような今作。相変わらずの飄々とした憮然さが頼もしい。ライブがとても観たいアクトです。1.DEERHUNTER『FADING FRONTIER』音楽を聴きたくないなぁ、という日もしばしばあって、そういう時はしばらく無音で過ごしてたりするんだけど、そのうちに耳が寂しくなって、イヤホンをつけていつも再生するのが、DEERHUNTERのこのアルバムでした。何にも感じたくなかったのに、聴きすすめていると、目の前に光がうっすらとさして気分も高揚していく感じ。特に「Ad Astra」(困難を克服して栄光を獲得する、という意)は、穏やかなヒス・ノイズから広がり、アウトロにサンプリングした「I Wish I Was A Mole In The Ground」の容赦ない断絶の反転さが、息を飲むほど美しいと思う。インテンスかもだけど、等身大の自分のペースを取り戻すのに最適な一枚でもありました。 


昨年も10枚に絞るのが困難で選出に難儀したくらい豊作でした。
2016年もどうぞ宜しくお願いいたします。




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