2011年5月1日日曜日

memphisを聞いて久しぶりに切なくなりました




以前、人と会話していた時に「メインストリームの音楽って好きになった事ないかも。」と言った事がある。自分で言っといてなんだけど、非常に違和感のある言葉だと思う。「メインストリームにあるべき音楽」とはどんなもんなのだろう?「シーン」と呼ばれる存在についても、色々思っているけどそれを言い出すと「ジャンル」の存在の是非にもかかってきてしまう。これは多分ずっと「音楽」がある限りテーマになり続けていくだろうし、既存の音楽の発掘と開拓が真新しいご時世では混沌は避けられないものなんでしょう。さて、そんな中、私が新たに心惹かれた一枚を紹介します。

 つい最近大阪のレコード屋さんFLAKE RECORDSで購入したmemphis『here comes a city』です。CanadaのバンドStarsのヴォーカルの1人Torquil campbellと友人のChris dumontのデュオ。Starsが好きな方もそうだと思いますが、まずTorquilの声が綺麗で良い。Starsは男女ツインヴォーカルで、盛り上がりも厚みもあるのですが、memphisの方はとにかく切ない。「ネオアコ」とも呼ばれていますが、断続的なギターのフレーズだとかサウンドも派手さはないものの、ストリングスも多様で瑞瑞しくも浮遊感がある。そこに乗せられたTorquilの擦れたヴォーカルは、声高らかに、ではなく少し無感情にさえ感じるほど青くない。すごくメロディはしっかりしていて透明感があるのにひんやりしている。思わず10代の時感じていた、走り出したいのに走りだせないやり場のなさ、が込みあがってきちゃいました。大人になった現在でもそう感じる事が出来る、というのは幸せだと思います。

そしてこの「i am the photographer」はこのアルバム一番のポップナンバーだとおもいますが、ギターのカッティングと疾走感あふれる切ないメロディに本当にキュンとします。こういうマイナーキーを多様に使ったメロディアスな音って日本人の耳にとてもなじみやすいと思うんだけど違うんだろうか?クラウトもダブステップもパーティーチューンも勿論自分をあげてくれる音楽だけど、memphisの様にシンプルで美しいメロディをもった音楽にもこれからも出逢っていきたいです。そしてこの曲を試聴機にセレクトされていたFLAKE RECORDSさんありがとうございます!自分がネットではキャッチできなかった音楽に、もっと触れ合いたい、知りたいと切に願うと共に、自分の中の音楽への欲求はまだまだ枯れないようです。

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